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睡眠時無呼吸症候群

SLEEP APNEA SYNDROME

そのいびき・日中の眠気、
放っておいて大丈夫ですか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)― 検査から治療まで

いびきがひどい、朝起きても疲れが取れない、日中に眠くなる――それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。成人男性の約4人に1人が該当するといわれる身近な病気ですが、放置すると高血圧や心疾患、脳卒中のリスクが高まります。当院では簡易検査(アプノモニター)、精密検査(在宅PSG)、CPAP治療まで、また病状に応じたその他の治療のご提案・ご紹介まで、対応していますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠中に気道がふさがり、呼吸が止まったり浅くなったりを繰り返す病気です。肥満による首まわりの脂肪、扁桃肥大、顎が小さい・後退しているなどの骨格、加齢による筋力低下が主な原因です。日本人はやせ型でも顎の骨格の影響でSASになりやすいことが知られています。

こんな症状はありませんか

ご本人が気づきやすい症状

  • 朝起きたときに熟睡感がない、頭痛がする
  • 日中に強い眠気がある(会議中・運転中など)
  • 起床時に口や喉が渇いている
  • 夜間に何度も目が覚める、トイレに何度も起きる
  • 集中力の低下、倦怠感が続く

ご家族に指摘されやすい症状

  • 大きないびきをかいている
  • 睡眠中に呼吸が止まっていることがある
  • 呼吸が止まった後、あえぐように呼吸を再開する
  • 寝相が激しい、寝汗が多い

いびきや呼吸の停止は自分では気づきにくく、ご家族の指摘で受診される方が多いのも特徴です。

セルフチェック:エプワース眠気尺度(ESS)

日中の眠気を客観的に測る、国際的に使われている問診票です。以下の8つの場面で「うとうとする可能性」を0〜3点で採点してみましょう。

0:まったくない 1:少しある 2:半々くらい 3:可能性が高い
① 座って読書をしているとき
② テレビを見ているとき
③ 会議や映画館など、人の多い場所でじっと座っているとき
④ 他人が運転する車に1時間以上続けて乗っているとき
⑤ 午後に横になって休息をとっているとき
⑥ 座って人と話をしているとき
⑦ 昼食後(飲酒なし)に静かに座っているとき
⑧ 自分で車を運転中、渋滞などで数分間停車しているとき
0〜10点正常範囲の目安
11点以上日中の眠気が強い可能性あり/SASを含めた精査をおすすめします

※ ESSはあくまで目安です。点数が低くても、いびきや無呼吸の指摘があれば検査をおすすめすることがあります。気になる方はご相談ください。

放置するとどうなるか

睡眠中に低酸素状態が繰り返されることで、体には大きな負担がかかり続けます。自覚がないまま、さまざまな病気のリスクを高めてしまうことがあります。

  • 高血圧・不整脈
  • 心疾患
  • 脳血管疾患
  • 糖尿病の悪化
  • 事故リスクの上昇
  • 集中力・認知機能の低下

検査から治療までの流れ

01

問診・診察

自覚症状や生活習慣をお伺いし、エプワース眠気尺度なども確認します。

02

簡易検査(ご自宅で実施)

指先や鼻にセンサーを付けて眠るだけで、呼吸状態と血中酸素飽和度を測定します。入院不要で負担はほとんどありません。

03

精密検査(必要に応じて)

中等症が疑われる場合は、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)で重症度を評価します。当院では在宅での精密検査に対応できる体制を導入しておりますが、状態によっては入院設備のある医療機関をご紹介します。

04

診断・治療方針のご説明

検査結果をもとに、重症度に応じた治療方針をご提案します。

05

治療の開始

CPAP、マウスピース、生活習慣改善、薬物療法などから、状態に合った治療を選びます。

06

継続フォローアップ

定期通院で使用状況や体調を確認しながらサポートします。

治療法について

第一選択

CPAP療法

鼻マスクから空気を送り、気道が塞がらないよう圧をかけ続けます。中等症〜重症の方が対象で、保険適用があります。

軽症〜中等症向け

マウスピース(口腔内装置)

下顎を前方に固定し気道を広げます。適応がある可能性があれば、歯科・口腔外科へ紹介します。

土台づくり

生活習慣の改善

減量、節酒、禁煙、横向き寝の指導など。肥満が背景にある場合は特に重要です。

原因が明確な場合

外科的治療

扁桃肥大など原因が明確な場合、耳鼻咽喉科と連携して手術を検討します。

新しい選択肢|2026年5月承認

薬物療法(ゼップバウンド)

GIP/GLP-1受容体作動薬「ゼップバウンド」(チルゼパチド)が、肥満を合併した中等症以上のOSASの治療薬として承認されました。週1回の注射で体重を減らし、無呼吸を改善します。臨床試験ではCPAP使用者の4割以上がCPAP不要の水準まで改善しています。

  • 適応の目安:BMI 27kg/m²以上・中等症以上のOSAS
  • 用法:週1回2.5mgから開始し、4週ごとに増量(最大15mg)
  • 中止すると体重・症状が戻ることがあり、継続的な体重管理が必要です

※ 施設基準を満たす専門医療機関のみ処方可能です。適応が考えられる場合は専門医療機関へご紹介します。

いびき・日中の眠気が気になる方へ

簡易検査は身体への負担が少なく、ご自宅で手軽に受けていただけます。まずはお気軽にご相談ください。

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